閉経後も「ふわふわの膣」の女性がいるのはなぜ?長年のSEXレスでも柔らかさを保つ人の共通点
閉経後、何年、あるいは何十年とSEXをしていない女性のご相談を受けることがあります。
閉経後の膣の状態には、とても大きな個人差があります。
長期間、膣に何も入れていないことで膣口や膣内が狭くなり、硬さを感じる方がいる一方で、何十年もSEXをしていないにもかかわらず、驚くほど柔らかく、ふわふわとした状態を保っている方もおられます。
私がこれまで施術をしてきた経験では、そのような方は決して珍しくありません。
では、
「閉経しているのに、長年SEXもしていない。それなのに、なぜ膣がこんなに柔らかいのだろう?」
私は以前から、このことを不思議に感じていました。
「ふわふわの膣」の女性に見つけた共通点
これまで多くの女性の施術をしていくなかで、膣の柔らかさが保たれている女性たちに、ひとつの共通点があることに気づきました。
それは、
定期的にクリトリスへのセルフプレジャーをしていることです。
興味深いのは、膣の中に指や器具を入れてケアしているわけではないことです。
クリトリスへの刺激によって快感が高まると、膣や骨盤底周辺にもリズミカルな収縮が起こることがあります。
私が施術中に触れていると、
「キュッ、キュッ、キュッ……」
というように、膣周辺が細かいテンポで収縮する女性がおられます。
ところが、ご本人に聞いてみると、
「膣が動いているなんて全然わかりません」
と言われることも少なくありません。
本人が意識して動かしているわけではなく、快感に伴って自然に起きている反応なのです。
セルフプレジャーが膣周辺を動かしている可能性
ここからは、私自身の施術経験から感じていることです。
定期的にセルフプレジャーをしている女性では、クリトリスへの刺激によって膣や骨盤底周辺が繰り返し動くことで、結果として膣周辺の柔軟性を保つことにつながっている可能性があるのではないか、と考えています。
つまり、
「膣の中に何かを入れることだけが膣ケアではない」
ということです。
実際、長期間SEXをしていないにもかかわらず膣が柔らかい女性にお話を聞くと、定期的なセルフプレジャーを続けているケースが何度もありました。
そのため私は、そのような女性には、
「何歳になっても、無理のない範囲でセルフプレジャーを続けてください。それも自分の身体をケアする一つの方法だと思います」
とお伝えしています。
クリイキと中イキでは、膣の動き方が違う
もう一つ興味深いのが、クリトリスへの刺激によって起こる収縮と、私が施術で「中イキ」と呼んでいる状態で感じる膣の収縮では、動き方が違うことです。
私の施術経験では、クリトリスへの刺激による反応では、比較的速いテンポでリズミカルに収縮する女性がいます。
一方、中イキの際には、
「じわーっ」と膣全体が締まってきて、ゆっくり緩んでいく
ような動きを感じることがあります。
収縮と弛緩のテンポが違うのです。
もちろん、感じ方や身体の反応には大きな個人差があります。
クリトリスで収縮しない女性もいる
すべての女性が、クリトリスへの刺激によってはっきりとした膣の収縮を起こすわけではありません。
ほとんど動きを感じない女性もおられます。
しかし私の施術経験では、そのような女性でも、中イキができるようになっていく過程で、膣周辺に収縮運動が見られるようになることがあります。
私は「中イキ」を単純にオーガズムの種類としてだけ捉えているわけではありません。
自分では普段意識することのない膣や骨盤底周辺が動くきっかけになること。
これも、私が中イキをおすすめする理由の一つです。
閉経後こそ、自分の身体に触れる習慣を
閉経すると、女性ホルモンの変化によって膣や外陰部の乾燥、粘膜の変化、性交時の痛みなどが起こることがあります。
一方で、閉経後の身体の変化には大きな個人差があります。
閉経後、長期間SEXをしていないことで膣が狭くなったり、萎縮したような状態になったりする女性もおられます。
閉経後の膣萎縮については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶︎ 閉経後、SEXをしないと膣は萎縮する?膣の変化とケアについて
「SEXをしていないから、もう膣のことは気にしなくていい」
ということではありません。
SEXをする・しないに関係なく、自分の身体に触れたり、変化に気づいたりすることも、自分自身の身体と付き合っていく方法の一つです。
そして私が多くの女性の身体に触れてきて感じるのは、
何歳になっても、身体は反応する力を持っている
ということです。
閉経したから終わりではありません。
自分が心地よいと感じる範囲で身体に触れ、身体の反応を感じていく。
それも、年齢を重ねてからの膣ケアの一つの考え方ではないでしょうか。
※閉経後の膣の乾燥、出血、痛み、強い違和感などがある場合は、セルフケアだけで判断せず、まず婦人科などの医療機関への相談をおすすめします。また、本文中のセルフプレジャーと膣の柔軟性については、医学的な効果を示すものではなく、私自身の施術経験から感じている傾向として紹介しています。