閉経後に膣が萎縮して狭くなる?膣の変化とケアについて
閉経後の女性から、
「久しぶりにSEXをしようとしたら、入らなくなっていた」
「以前は問題なかったのに、挿入すると痛い」
「自分の膣がどうなっているのか不安」
といったご相談をいただくことがあります。
実際に施術をしていると、閉経後もほとんど変化を感じない方がいる一方で、膣がかなり狭くなっている方に出会うこともあります。
今回は、私が施術の現場で感じてきた「閉経後の膣の萎縮」についてお話しします。
閉経後の膣はどう変化する?
閉経すると女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。
その影響によって、膣の粘膜が薄くなったり、潤いが減少したり、柔軟性が低下したりすることがあります。
こうした閉経後の外陰部や膣、尿路などに起こる変化は、現在では「閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)」と呼ばれることもあります。
ただし、閉経したからといって、すべての女性の膣が同じように変化するわけではありません。
私が多くの女性を施術してきた経験でも、閉経前とほとんど変わらない柔軟性を保っている方もいれば、かなり狭くなっている方もいます。
個人差が非常に大きいと感じています。
長期間SEXをしていない女性にみられること
閉経後、長期間SEXや膣への挿入がなかった方の中には、膣が狭くなり、人差し指がなんとか入る程度になっているケースがあります。
もちろん、「SEXをしていなかったから膣が萎縮した」と単純に決めつけることはできません。
閉経によるホルモン変化、粘膜の状態、加齢による組織の変化など、さまざまな要因が関係します。
ただ、施術の現場では、
「昔は普通にSEXできていたのに、何年・何十年ぶりに挿入しようとしたら入らなくなっていた」
というご相談は実際にあります。
痛みがなければ比較的ほぐしやすいケースも
膣が狭くなっていても、痛みがほとんどない場合があります。
このようなケースでは、無理のない範囲で少しずつ膣周辺をほぐしていくことで、比較的短期間で柔軟性が出てくる方もいます。
私の施術経験では、1〜2回程度の施術で、挿入に支障が少ない程度まで変化したケースもあります。
(これはあくまで私が経験した一例であり、すべての方が同じ回数で改善するという意味ではありません。)
何もしないと、再び狭くなる人もいる
ここで大切なのが、その後のケアです。
一度柔軟性が出ても、その後まったく膣への刺激や挿入がない状態が続くと、数か月後に再び狭くなっている方もいます。
私の経験では、3か月〜半年ほど経って再び施術をした際に、
「また以前の状態に戻っている」
と感じるケースもあります。
特に萎縮しやすい方の場合、一度ほぐしたら終わりではなく、継続的に状態を確認していくことが大切だと考えています。
難しいのは「性交痛+膣萎縮」のケース
施術の難易度が高くなるのが、
膣の萎縮と性交痛の両方があるケースです。
膣が狭いだけで痛みがなければ、状態を確認しながら少しずつ柔軟性をつけていくことができます。
しかし、触れたり広げたりするだけでも痛みが出る場合、無理にほぐすことはできません。
痛みを我慢しながら広げようとすると、身体が防御反応で緊張し、かえって挿入への恐怖や痛みを強めてしまう可能性があります。
膣の萎縮だけでなく、挿入時の痛みもある場合には、痛みの原因を考えながら慎重に対応する必要があります。
閉経後に起こる性交痛の原因や、実際にどのようなご相談があるのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶︎ 【閉経後の性交痛|久しぶりの性行為で痛みを感じる原因と対策】
まず婦人科で相談することも大切です
閉経後に、
・挿入時に強い痛みがある
・出血する
・膣の乾燥が強い
・以前より明らかに挿入しにくくなった
・婦人科検診そのものが痛くなった
といった変化がある場合には、まず婦人科で相談することをおすすめします。
閉経後の膣の症状には、医療機関で行われる治療やケアの選択肢もあります。
そのうえで、「病院では異常がないと言われたけれど挿入すると痛い」「膣が硬く感じて挿入しにくい」といったお悩みがある方については、状態を確認しながら対応しています。
モナリザタッチなどの治療について
医療機関によっては、閉経後の膣の乾燥や不快感などに対して「モナリザタッチ」などのレーザー治療を扱っているところもあります。
私は以前、モナリザタッチによる治療を受けた60代の女性を、その後に施術する機会がありました。
その方の場合、私が触れた感覚では、治療前と比較して膣周辺の組織がとても柔らかく、ふっくらした状態になっているように感じました。
(これはあくまで私が一人の方を施術した際の個人的な経験です。)
レーザー治療の効果や適応については医学的な評価も分かれているため、「膣萎縮にはモナリザタッチが必ず有効」と考えるのではなく、婦人科などの医療機関でメリット・デメリットを確認したうえで検討することが大切です。
閉経後こそ、自分の膣の状態を知ってほしい
閉経すると、
「もうSEXをしないから膣のことは気にしなくてもいい」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、膣や外陰部はSEXだけのためにあるわけではありません。
婦人科検診を受けることもありますし、乾燥や痛みなどが日常生活の不快感につながることもあります。
そして、将来パートナーができて、再びSEXをしたいと思うこともあるでしょう。
大切なのは、無理に膣を広げることではありません。
今、自分の身体がどのような状態になっているのかを知り、必要に応じて適切なケアをしていくことです。
閉経後の膣の変化には大きな個人差があります。
痛みや出血などがある場合にはまず婦人科へ。
医療的な問題がなく、それでも挿入のしにくさや膣の硬さなどが気になる場合には、無理をせず、自分の身体に合った方法で少しずつケアしていくことが大切だと考えています。
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